私の愛するロックヒーローたち

音楽も人となりもひっくるめて、愛しいロックなものを密かに綴る場所です。

Circle of ORAL

2021.11.01

BKW!! Premium Party

〜SUCK MY WORLD(Entire album as it is)〜

@Zeppダイバーシティ東京



界隈の置かれる状況が、まだまだ厳しいなか
ありがたいことに1年ぶりのオーラル現場でした!

何回やっても、4本打ち、ぶち上がるな。笑


前回のORALIUMの記事でも 同様でしたが

伏線や謎を解き明かす、というよりも
今回の公演を経て 私が考えたこと みたいな
ゆるめのスタンスでレポートを書かせていただきます。


あとは単純に
あの瞬間に受けとったものを忘れないための記録と

数多いる同志の皆さんへ
何かしら共有できるものがあればいいな、という
自己満足で

今回のFCツアーを、超私視点で振り返ります✍️

散文となりますが、ご容赦ください。







まず、今ツアーのコンセプトは
開催が叶わなかったSMW公演の完全再現

アルバムや、それを引っ提げたツアーで、表現したかったすべてをありのまま 改めて丁寧に届けよう、と
メンバーがくれた貴重な5公演だったなぁ と。


個人的には

元々予定していたZeppツアー・アリーナツアーの開催を断念せざるを得なかったことへ

もちろん悔しさや寂しさがあったものの

アルバムの曲一つ一つを
じっくりと反芻する期間が出来たことで
より、愛情深く向き合えた作品・公演になったように感じている。


あの日のダイバーシティに漂っていた
なんとも言えない 温かさは、
FCならではの空気感でもあるけど、

ライブで会えない時間が育んだ産物でもある気がして

溜め込んだ負の思いが、それを実感して初めて
ちゃんと消化されて、報われたような思いがした。


「ルールを守って遊んでいるあなたたちは正解です」

その肯定の言葉に救われたのも
私だけではないはず。

よく我慢してるね、偉いで。
なんてメッセージに 勝手に意訳して受け取りつつも
そういう姿勢は貴方たちに倣ったものですよ、と言いたい。




さて、それでは具体的にスポットをあてていく。


まず、

とにかく「魅せる」ことにこだわる彼らは
相も変わらず 視覚での刺激が一級品で
毎度の事ながら、微細な演出に感銘を受けずにいられなかった。


ちなみにMC中、我らがフロントマンから
オーラルのイメージカラーは?なんて質問があったけど、それで言うと私は

黒×の一択で譲れない。
(会場は黒派が多かったのですが、皆さんどうですか?)


だけど、それ以外の原色に染まったバックスクリーンを背に パフォーマンスする姿だって格好よかったし、

水面のように 透き通るレーザーに
スモークを掛け合わせた神秘的な演出や
日差しのごとく優しい光を取り入れた空間だって

それぞれ 全部、似合うと思ってしまう。


その多彩なカラーや質感を
オーラルの世界観に落とし込みつつ

自らも染まることができる、そのポテンシャル

感じされられる度に、募るのは
次に見られる光景への 期待感です。
これからの現場も、この先の新曲も とにかく楽しみ。


あんまり細かいこと言うと
来年から始まるホールツアーのネタバレになる…?
そんな懸念から、この辺りで口を慎みますが

本当に美しかった。


どうせ生のライブに行けるなら、
なるべく前にいられる方が楽しい なんて
単純に思うこともあるけど、

これだけ凝った空間が作り出されているなら
全体を見渡せる位置で参加する楽しさだって、
それに匹敵すると思う。身体が二つ欲しい(切実)





そして、ライブに行くたびに
胸をいっぱいにしてくれる 愛しい要素の一つに、

彼らからの言葉がある。


というか、楽曲だって拓也さんが手掛けたものなので
実質、オーラルのライブで私たちは絶えず
彼らからの言葉を受け取っている事になるのだけど。



こうしてわざわざレポートを書くなど
文字に起こすことや、言葉にすることに拘泥している私なので、もしかしたらお察し頂けるかもしれないが

私にとって 言葉の持つ力は偉大で

愛する人からの 言葉なら
逃してしまうのは、一言であっても惜しい。

(…なんかめちゃくちゃメンヘラっぽい激重な言い回しになっているけど、事実だから仕方ない)



だから、

いつものMCに続いて

弾ける笑顔のベーシストが
思わず涙ぐみながら言葉を届けてくれたことも

全てを見守るドラマーが 日常を渇望してくれたことも

多くを語らないギタリストが
あるだけの想いを全て伝えようとしてくれたことも

どれも同じように 大切だったけど、


マイクを通したそれ以外で
どうしても脳裏に焼きついて 離れないものがあった。



皆さんも、一度は目にしたことがないだろうか

曲の前奏・間奏・後奏中に、拓也さんがマイクを通さずに
フロアに向かって 語りかけてくれる瞬間を。


今回の公演、理由は分からないが
彼が、そうして密かに言葉を紡ぐ場面が
なにより印象的だったのだ。




なかでも、忘れられないシーンが二つあって、



一つは、私のSMWでの推し曲
The Given
1番のAメロが始まる寸前の言葉


「みんなが 幸せになれますように」



楽曲タイトルの直訳は"与えられたもの"


拓也さんが繰り返し口にする

生かされてる、っていう表現だとか
使命、っていう言葉選びに 通じるものが
この曲には色濃く宿っている。

特に

Give me your sadness
(貴方の悲しみをください)
Give me your hopelessness
(貴方の絶望をください)
So I can stay with you
(だから、俺は貴方と共にいられる)


の部分なんて、
良くも悪くも全てのものを抱きこんでしまう
拓也さんを丸ごと反映していて、

そんな想いと 覚悟を伝えたうえで

あの優しすぎる表情で
それを呟くのが、またずるい。


自己犠牲とも捉えられるその考えを
私たちが否定することは容易いけど、きっと彼は
そうされたいと 望んでいるわけじゃなく

自惚れるなら、それは、
純粋な愛によるものだと思う。





そして もう一つ、

アルバムを締めくくる曲
Slowly but surely I go on
本来ならこちらがレスポンスしたかったパートで


「大丈夫」

「俺はここで待ってるから」
「いつでも、また 遊びにおいで」



って。



この曲は 拓也さん自身やバンドの歩みを
綴ったものだとは思うんだけど、

最近の情勢を踏まえると、聴き手が主人公になれる曲でもある気がする。


そんな曲を通して

いつでもおいで、と迎えてくれる

明日を絶やさぬように 共に歩もうとしてくれる

そんな彼からの「大丈夫」には
絶対的な安心を感じたし、

今は発することの出来ないこの声を
近い将来 必ず、あわよくばこの場所でまた、

絶対に返すんだ、と誓わずにはいられなかった。



なんか こうして思い出して書いてるだけでも
結構、グッときちゃってますが


加えて、
こういう人の温かさに触れると

心の機微に聡い人って、すごく繊細で
そこはかとない 優しさを持ってるくせに、
それを適用するベクトルは
決まって他者向きなんだよなぁ、と思う。



じゃあ、周りに与えてばかりいる人は
一体どうやったら幸せになれるの、って疑問が
生まれてくるけど

そうなったら 逆に答えは単純で


貰ってる私たちが 返せばいいんですよね。


与えるという行為を、己の幸せと思える人も
ごく稀にいるものの
人から 何かを貰うって、やっぱり喜ばしいものだから。



そんな風に誰かを想う気持ちの循環こそ
彼が、そしてオーラルが望む
人と人が作り出すなのかもしれないし

こんな時代だからこそ、今一度実感すべき
代替品のない大切なつながり


その輪を形作る 先駆者として
彼らが名乗りを挙げてくれたのなら、

私はなんの躊躇いもなく そこに加わりたい。






あなたの世界だ
あなたの信じ進む道が
結局は 仲間を幸せにする
大丈夫 祈ってる



THE ORAL CIGARETTESの進む道に
幸せにしてもらっている奴が、一人ここにいます。




「自分の目で見て 判断してください。」

繰り返し そう言い続ける彼らに、甘えて
ただ 判断するだけではなく

それを受けた 行動を起こすフェーズまで
自分を連れていけたら
オーラルにも 身の周りの人たちにも
より 愛情や感謝が届けられる


簡単なようで、意外とできていないこと

改めて、学ばせてもらったライブでした。





嬉しくないことに、
マスクやディスタンスの伴った生活にも
慣れはじめているけど

グッズの販売時間を分けてくださったり
消毒・検温の手筈を整えてくださったり
規制退場を取り仕切ってくださったり
感染対策に尽くしてくださる、

スタッフの皆さんがいてこそのライブであること、
勿論忘れていません。ありがとうございます。


そういう感謝の気持ちも含め、

これから もっと意識的に愛を返して

私も 自分の信じる道を歩くことで
周りの人に、幸せを掴んで貰えたらな。




2021.11.01 @Zeppダイバーシティ東京

1.Introduction
2.Tonight the silence kills me with your fire
3.Fantasy
4.Dream In Drive
5.Maze
6.Don't you think
7.Hallelujah
8.Breathe
9.ワガママで誤魔化さないで
10.Shine Holder
11.Naked
12.Color Tokyo
13.From Dusk Till Dawn
14.The Given
15.Slowly but surely I go on

EN1.MACHINEGUN
EN2.Red Criminal
EN3.アクセス×抗体



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FCツアーありがとうございました!
次は来年のホールツアー!
声出したい!出せますように!